「星が人を愛すことなかれ」を読みました

前回に続き、斜線堂有紀さん著 『星が人を愛すことなかれ』を読みました。

前回読んだ『君の地球が平らになりますように』で登場したアイドルグループの「東京グレーテル」の他のメンバーが登場する話。

実はめちゃくちゃアイドルオタクな男性と婚約した女性の話、元アイドルがVtuberに転生した話、トップアイドルがファンに恋してしまう話など、華やかな舞台に立つ彼女たちなのに、でも拗らせている女性たちが登場します。

アイドルの立場を覗き見るつもりで読み始めたので、彼女たちに共感することなんて無いだろうって思っていたのですが、なんかこの感じ過去に体験したような痛さを思い出すというか・・・

中学生とか高校生が恋に夢中になって周りが見えなくなっていた時のようなイタさがありました。

表題作にもなっている、元アイドルがVuberになった話では、仕事に全力を注ぐあまりVtuberとしてのキャラクターでいる時間、そのキャラクターを維持するための時間を重視するあまり、恋人との時間が取れなくなってしまう・・・

という内容で、ものすごいプロ意識だなと思いつつも本当の自分じゃないキャラクターを演じ続けることの怖さみたいなものも感じました。

私はVuberの人に対して”顔出しせずにYouTubeをやってる人”という認識程度でチャンネルを見ていたのですが、顔を出していないからと言って役を演じていないわけじゃなかったんだ・・・!8時間生放送とか、24時間生放送をするってすっごい大変だろうな・・・と気が付かされました。

やっぱり斜線堂さん面白いです!次は『愛じゃないならこれは何』を読んでみようとおもいます。

おしまい

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