「ドイツの女性はヒールを履かない」を読みました

タイトルが気になって読んでみました。

以前、『ドイツ人はなぜ、年290万円でも生活が「豊か」なのか』という本を読んでから、ドイツの暮しに興味があるのです。

というわけで、今回はサンドラ・ヘフェリン著 『ドイツの女性はヒールを履かない』の感想についてお話ししてみたいと思います。

日本人の靴の選び方、ドイツ人の靴の選び方

タイトルの通り、ドイツ人はヒールを履かないんだとか。

その理由としてはいくつかあるようで、散歩が大好きなこと、靴を脱ぐ文化がほぼ無いこと、他人からどう見られるかではなく、履き心地を重視すること、24時間履いても痛くならない靴を求めていること

ついつい私たち日本人は見た目重視で靴を選びがちではないでしょうか。

さすがに毎回靴ズレを起こすような靴は避けますが、おしゃれのために多少なりとも我慢して履いている靴ありますよね?

ドイツでは、バリバリ働く女性のイメージはペタンコ靴を履いている人なんだそうですよ。

ちょっとうらやましいと思います。

もちろんドイツでもヒールを履く女性もいるようですが、履かない選択肢がある文化、いいですよね。

年相応の苦しみ

ドイツでは、〇歳になったら〇〇みたいな考え方が無いんだそうです。

日本では6歳になったら小学校、18歳になる年に高校を卒業して大学に行く人or働く人、というのが当たり前ですが、ドイツにはそれが無いんですって。

親や先生が、『この子はまだ遊ばせた方がいい、小学校は早い』と判断したら、7歳で入学もあるし、4年生を3回やるってのも珍しくないので、年齢差に言及する人がいないとか。

これって例えば、何かをきっかけに学校を休みがちになってしまった子が、勉強についていけずに苦しむみたいなことがなくなるのかなーなんて思いました。

日本でのは〇歳になったら〇〇みたいな考え方は、子供だけではなく大人になっても残っていますよね。

30歳までに結婚とか35までに子供とか・・・

令和の今、だいぶこのような考え方は薄くなったとは言われているものの、それでも親世代は心のどこかで自分の子供には結婚して幸せになってほしい、そろそろ孫の顔が見たいと思っていたり、

直接言われなくとも無言の圧力として感じてしまう人も少ないのではないでしょうか。

ドイツ人の親世代は?・・・というと、自分たちの趣味や恋愛を楽しんでいるため、自分の子供が子供を産むかについてそこまで興味がないらしいです。なんともドライな考え方ですね。

他人に興味のないドイツ人、空気を読む日本人

ドイツ人は、ドイツで道を尋ねる時に、誰それ構わず近くにいる人に声をかけるのだとか。

その相手が明らかに海外の観光客のような人であっても、そこまで相手のことを見ていないので、とりあえず近くの人に声をかける。

一方日本人は、複数でご飯に行った際、大皿の料理が一つ残れば譲り合うし、独身の友達には、自分の子供の話はしないし、専業主婦の友達には仕事の話はしない・・・

確かに心当たりがあります。

でも日本から出たら、そんな空気を読むことはしませんよね?日本国内にいる時だけ、日本人に囲まれているときに、【空気読む】が発動しているような気がします。

家事を早々に諦めるドイツ人

ちなみにドイツ人に対してどんなイメージを持っていますか?

私は、勤勉な人、合理的な人、生産性の高い人、規則を重んじる人、お堅い人というイメージでした。

沈没船ジョークで聞くように、沈没船に乗っている乗客を海に飛び込ませるために、

アメリカ人には、『飛び込めばヒーローになれますよ』

イタリア人には『美女が泳いでいますよ』

ドイツ人には『規則なので』

日本人には『みなさんもう飛び込みましたよ』

といって誘導するというジョークで国民性を表しているものなのですが、そのイメージもあって規則を重んじるイメージがあります。

また、以前読んだ本『ドイツ人はなぜ、年290万円でも生活が「豊か」なのか』の影響もあって、お金をかけずに”なんでも自分で作るDIY大国”みたいなイメージがありました。

なので、家事もお金をかけずに、簡素化しているのかな?と思っていましたが、家事に関しては時間がかかるものとして諦めて、家事代行にお願いしたり、機械に任せるのだとか。

靴選びと言い、家事代行と言い、とことん判断基準が自分視点だなあと感じます。

私は、そんなドイツ人の考え方に憧れつつも、まだまだ見えない誰かの目を気にして選択している行動があるなあ・・・

そんなことを感じた一冊でした。

おしまい

タイトルとURLをコピーしました