『片づかない! どうする我が家、親の家』を読んでいざ実践してみた

こんにちは。実家のお片付けに奮闘しているアップルパイです。

実家の片づけ・・・難しいです。私だけじゃないはず!

そんな中、杉之原 冨士子さん著『片づかない! どうする我が家、親の家―ミドル世代の暮らし替え整理術』を読んでみました。

私の実家は、2階建ての戸建てなのですが、両親が年々階段の上り下りが大変になり、ほぼほぼ1階で生活をしています。

ベッドも下の階に降ろしたこともあり、とにかく狭いのです。

キッチンで料理を作って、テーブルまで運ぶとき、そこまで行く導線が一方通行状態です。

また、頭よりも高い位置にスプレー缶や貯金箱などが置いてあるので、何かの拍子で落ちてくる危険性もあります・・・

ただ、当の本人たちは、この生活を長らく続けているので、狭いとは思いつつもそこまで不便に感じていないようなのです。

ですが、同居していない子供がたまに帰ってきたと思ったら片付けろと言っては、気分が悪いでしょう・・・

でも、使わないものを家の外に出してすっきりすることのメリット、少しでもテーブルの上を広く使えることのメリットを感じてほしいのです・・・!

本書では、成人した子供を持つ親の世代や、実家の片づけに悩みを持つ人へのアドバイスが紹介されています。

本の中に、こんな問いがありました。

 ・みなさんは、あと15分で家が焼けてしまうときに何を持って逃げますか?

 ・あなたは、老人ホームに持っていくひとつのトランクに何を入れますか?

杉之原 冨士子さん著『片づかない! どうする我が家、親の家―ミドル世代の暮らし替え整理術』より引用

うーん。あと15分・・・。身分証明書と現金とスマホと・・・あとは何でしょう?

思い出の写真でしょうかね。でもほとんどスマホに入ってるしなあ。

シニア世代の方だと、紙の写真でしょうか。じゃあ実際に実家で15分以内に思い出の写真にたどり着けるのか・・・母親なら場所を把握してるかもしれないですが、父はどうだろう・・・?

老人ホームに持っていくもの・・・?

老人ホームってトランク一つ分程度しか持っていけないものなんですね。

着替えや歯ブラシなどの日用品もそのトランクの中に入れてカウントするなら、相当持ち込める量は少ないことになりますよね。

私だったら、なんだろうな。

そう思って自分の部屋の中を見渡してみると、コレ!と断言できるものがない・・・?

うーん、スマホとパソコンは欲しいな(今の年齢で入ると仮定する場合ですがw)

お気に入りの腕時計があるけど、老人ホームの中で使うかな?

なんだか、必要じゃないものに囲まれているような居心地の悪さがすーっと通り過ぎていくような感じがしました。

私自身、こんな状況なのに、親に片付けようっていうのもなんか違うのかもしれません。

でも、生活するうえで、少しでも楽に便利に暮らせるようになりたいし、両親にも快適に暮らしてほしいという思いがあるのです。

本書では目指す部屋として次の5つが紹介されていました。

1,必要なものがすぐ出てくること

2,モノにつまづいてケガをしないこと

3,使い切れるだけ購入し、見てわかる収納にすること

4,すぐに取り出せる防災時の用意をすること

5,大切な思い出がいつもそばにあること

杉之原 冨士子さん著『片づかない! どうする我が家、親の家―ミドル世代の暮らし替え整理術』より引用

私としては、1と2を特に重視したいと思いました。

両親は、食事や食前に毎回薬を飲みますし、1日2回?血圧を測って、記録ノートを付けています。

塩分を控えているため、味付けが物足りない場合にコショーや一味唐辛子をよく使います。

こうして、薬、血圧計、記録ノート、筆記用具、調味料、老眼鏡、目薬などのこまごましたものがテーブルの上や、天板下の棚板には積まれています。

1日に何度も使うものなので、手の届く範囲に置いておきたい気持ちは私も同感なのですが、なんせ量が多くて、一方通行の狭い通路を通る際にぶつかると、何かが倒れたり、雪崩が起きてしまいます。

何かが床に転がったまま気が付かずに踏んでよろけてしまう危険もあります。

下手に場所を動かしてもかえって不便にさせてしまいそうで動かせません。

ここは、何度か実家を訪れて、両親の生活スタイルを観察する必要がありそうです。

ちなみに3番の「使い切れるだけ購入し、見てわかる収納にすること」っていう、”使い切れるだけ”というのが悩ましいところです。

まだまだ自分でいつでも買い物に出かけられる体であれば、トイレットペーパーを2袋も3袋もまとめ買いしなくとも心配はありません。

でも、自分でネット通販が使えるわけでもなく、あまり頻繁に出かける体力と気力が減りつつある年代になると、やっぱりまとめ買いしておこう、と思うのも納得できてしまうのです。

もちろん、私がネットで注文して実家に送ることも可能ですが、両親はその手間すらかけさせたくないと考えているのか、安いときに自分のタイミングで買いたいのか、2人暮らしでもボックスティッシュもトイレットペーパーも2,3袋は常備してあります。

1階の奥の部屋を、これらのストック部屋のように使っているので、場所を取るストック品は、使う場所と、分けておいているのですが、割り箸、ラップ、ビニール袋、インスタント食品など、1つ1つはそれほど場所を取らないストックたちは、キッチンテーブルの上に山積みになっています。

両親曰く、別々に置いたら、ストックがあったのかがわからなくなるのだそう。

確かに、キッチンペーパーまだ残ってると思って、収納の扉を開けたらもうなかった!

なんてことを経験しているので、その気持ちもわかります。

それに本書でも”見てわかる場所に収納すること”とあるので、同じものが家の中に点在して”いない”という点では間違いではないと思うのです。

ただ、量が多い・・・種類が多いのかもしれません。

片付け系YouTubeでよく見る一か所の収納を俯瞰するために、一度並べてみる!って状態が、常にテーブルの上で繰り広げられています。

そのため、キッチンにあるテーブルで食事をすることができず、リビングで食事をとっています。

(冬はキッチンが寒いのでリビングで食べたいという思いもあります。)

うーん。この辺、どうしたらよいものでしょうか。

足腰が弱くなってくると屈んだりするのも億劫なようで、テーブルの高さがちょうどいいみたいです。

実家の片づけに行った後、毎回、「私がやろうとしていることはエゴなんじゃないか」と思ってしまうのです。

先日、大量の食器を処分した際、あまりにも量が多いので、少しでも迷ったものは無理に捨てなくていいよ。洗いにくい形のものとか、重くて扱いにくいもの、何を盛るのか思いつかないものなど、極力精神的な負担の少ないものをターゲットにしたつもりです。

結果、20ℓのゴミ袋に20袋近く捨てました。

でも、食器棚を1つ減らせたわけでもありません。

これまで棚の中で前列・後列と並んでいた食器が、全て前列になって、取り出しやすくなったとは言ってくれていますが、なんか根本的な解決になっていないような気がしてなりません。

本書では実家の片づけについては次のように救いの手を差し伸べてくれています。

置いておけるスペースがあるなら、むやみに捨てなくてもOK(要約)

いつも寝起きする部屋と居間を過ごしやすく整える、いつも使うものではないけど、捨てたくないものは仕分けして段ボールへ。

余っている部屋に置く。

段ボールはラベリングをして、いつでも取り出せるようにする。

日付も書く。

杉之原 冨士子さん著『片づかない! どうする我が家、親の家―ミドル世代の暮らし替え整理術』より引用・抜粋・要約

この、むやみに捨てなくてOKというのが、なんというか、高齢の両親を持つ身としては心のどこかにある「焦り」みたいなものを、薄めてもらったような気がしました。

実は、父親は、(父と母の)2人とも死んだら、家の中のものも家もすべて取り壊して処分してくれればいい。と考えていたようで、そのようなことを母に言っているようでした。

ですが、空っぽの家を取り壊すだけでも多額の費用が掛かるというのに、家の中のものの処分も含めて・・となるとたいそうな金額になるそうなのです。

知り合いから聞いた話ですが、父と同じように考えていたものの、いざその方のお母さまが無くなられた際、”家の中にものがあっても取り壊しはできますが、工程としては、家財等を外に出して処分したうえでの取り壊し”と言われたそうで、実際のところは、遺品処分費用+取り壊し費用が必要だったとのことでした。

まあ、当たり前といえば当たり前なのでしょうが、これだけゴミの分別が細かくなっているこの時代に、衣類、家具、家を一緒に取り壊しても後が大変ですよね・・・・

だからというわけではありませんが、今後も使わないであろうモノ、少なくとも、処分に困って処分できずにおいてあるものからでも間引きをしていきたいと思うのです。

ただ、私自身が泊りで月1で通ったとしてもなかなか目に見えてすっきりするということもなく、

あんなにゴミ袋を出したのに、こんなに体力を使ったのに、両親も気力を出してくれたのに・・・

それなのに、見るたびに両親が老いていく姿は目に見えていて、どうしても焦ってしまうのです。

そんな中、”むやみに捨てなくていい”という言葉は、そんなに焦らなくてもいいよと言ってもらったような気がして、少し救われた気がしました。

まだまだ、実家の片づけは始まったばかりで、まだまだ改善できる点もあるので、私も両親も無理がたたらない程度にコツコツと続けていきたいと思いました。

おしまい。

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