「減速して自由に生きる」の読書感想文:右肩上がりの成長って本当に幸せなの?

今回は、髙坂勝 著「減速して自由に生きる ダウンシフターズ」を読みました。

タイトルだけ見ると、また最近よく見る投資の話かな?

と感じるかもしれませんが、全く別のポジションの方でした。

たくさん働く=自由な時間がない

こんな状況から脱却して自由な生き方を手に入れるまでのお話です。

  • 今の働き方に疑問を感じている人
  • 働いても働いても明るい未来が想像できない人
  • 自分の仕事が誰かを不幸にしているかも・・と感じている人
  • 会社の歯車であると感じる人
  • 自分ではどうすることもできないと感じている人
  • 何とも言えない無力感やあきらめの境地に立っている人

この本はこんな不安や悩みや半ばあきらめのような感覚を持っている方におすすめの1冊です。

70歳まで働きたくない

私(アップルパイ)は、サラリーマンから脱出して自由に暮らせるようになりたいと思っています。

そのために、積み立てをしたり、無駄な出費を減らすことを心がけています。

なぜそんなことをしているかというと、もちろん70歳までなんて働きたくないからです。

定年が60歳のままだったとしても、同じことを考えていたと思います。

会社には年金が出るまでのつなぎとして、アルバイトのような賃金で再就職してくる高齢の方たちに囲まれて働いていますが、

本当に、その人たちのようにはなりたくないな。

と思います。

ですが、このままそんな環境にいたら私自身も古い価値観に凝り固まってしまって、40を過ぎるころには老害扱いされるんじゃないかと不安に思います。

とにかく、このまままじゃだめだ!と強く感じています。

売り上げが増えすぎたら減らすことを考える?!

筆者は、大学卒業後に大手小売店に就職し、順調にキャリアを積んでいったのち、モノがあふれる社会や右肩上がりの成長を前提とした世の中に疑問を感じ、退社。

その後、飲食店を開業したそうです。

店内は15席の小さな居酒屋。

仕入れ、仕込み、掃除すべてを1人でこなすため、アルバイトを雇う必要はありません。

一日に4人の来店があれば、赤字にはならないため、販促の必要もありません。

年間の売り上げ目標を決めて、そのプラスマイナス5%内に収まればOKとしているそうです。

ここで私がいいなと感じた点は、

売り上げが多すぎたら、目標額よりも5%以上多かった場合、翌年には減らすように調整した

髙坂勝 著「減速して自由に生きる ダウンシフターズ」

というエピソードです。

私はかつて不動産営業をしていた経験がありますが、会社ってどんなに景気が悪くても右肩上がりの目標を立てるんですよね。

当時は、そういうものなんだと信じて疑ったことがありませんでした。

私が入社したのはリーマンショックの後で、ちょうど不動産業界は苦境と言われていた時期でした。

でも、実際に会社内では””価格が下がって売りやすくなるからチャンスだ!!””といって、やっぱり右肩上がりの成長を求められました。

今は転職をして事務職として働いていますが、業務量はどんどん増えて、効率化を求められて、残業はするなと言われ、業務の無駄を省こうにもそのための時間が取れずに、力技で何とかこなすのがいっぱいいっぱい。

それが何の役に立ってるのかを考えても、答えが無いのが分かっているので、深く考えてはいけない。

考えたら心が折れてしまいます。

なんでしょう、この不毛な気持ちに蓋をして週に5日も働くって。

筆者のように、売り上げが増えすぎたから休みを増やして、昼寝の時間を確保して、やりたいことに時間を使うというのは、なかなか雇われの身のままでは、難しいのかもしれません。

そのためにも、私が今力を注ぐべきなのは、本業以外の収入のを伸ばして、嫌いな仕事はせずに生活できるようになることです。

なんとなく私は、労働そのものは嫌いではない気がしています。

実際に今の仕事をしていて6割ぐらい嫌いな仕事ですが、好きな内容もあります。

ただ、””これは嫌いだからしたくない””、””苦手だからほかの人にお願いする””という選択肢がないが故の閉塞感なのかなと感じています。

この点、筆者は飲食店を開業するうえで、やりたくないことを明確にしていました。

以前読んだ別の本にも、「好きなことを仕事に、ではなく、イヤなことで死なない」とありましたが、それに近いかもしれませんね。

半農半X(半分農業、半分好きなこと)

筆者によると、人は最悪、食料さえあれば生きていけるので、1年食べていけるだけのお米を作り、畦に大豆を植えて、味噌や醤油を作っているそうです。

そのために必要な労力は年間20日だそう。

一般企業の年間休暇日数は120日前後なので働きながらでも十分お米を育てることができます。

(週5で働いて、土日に田んぼに行くってなかなかハードそうですけども)

では、残りのもう半分のXで何をしましょうか?

私だったら、何をしようか・・・・・

正直、サラリーマン脱出したいと言いつつも、じゃあ何したいの?と言われると

これといったものがありません・・・・)

なので、ちょっと面白そう、と思ったものをかじっってみて、

あーダメだった、これはやりたくない部類だったわとか、

意外とこれ好きかも!ってのを探してみたいと思いますね。

いままで働いてきた中でも、やりたくないことリスト、嫌いリスト、苦手リスト

は結構充実しているのでw

今は、収入の大半が1か所からの給料所得なので、やりたくないとか言ってられない状況です。

そこに”最悪、飢え死にはしない”という謎の安心感があると、

ちょっと単価安いけどやってみようか、とか、週3でいいならやるか。

とおもえたら、私のギアも徐々に落としていけるかなあ・・・

なんて思いました。

やっぱり、私はガツガツ働きたくないので、そのための基礎固めを頑張らずに頑張っていこうと思います。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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